今の仕事はやめたいけど、次にどんな仕事をしたいのが分からない・・
転職活動をしているけど、うまくいかず不安・・
このような悩みを抱えていますか?
キャリアを変えることは、条件の悪い仕事を、新しい仕事に変えるといった単純な過程ではありません。
仕事を通じて自分という人間がどうありたいかを修正する作業です。
そのため、キャリアを変えることをは自分を変えることに等しく、簡単なことではありません。
本記事では、書籍「ハーバート流 キャリア・チェンジ術」を元に、キャリア・チェンジが難しい5つの理由をまとめました。
理由1. 従来の転職法では上手くいかない
理由2. 時間がかかる
理由3. 行動の変化をともなう
理由4. 計画通りにいかない
理由5. 親しい人が変化を妨げる
「ハーバート流 キャリア・チェンジ術」の著者ハーミニア・イバーラさんはハーバード・ビジネス・スクールの教授です。
この本では、39人のキャリアを転換をした例を分析し、キャリア・チェンジを成功させるための戦略が書かれています。
2003年に発行され、多くの転職に関する本で引用されている名著です。
それでは、キャリア・チェンジが難しい5つの理由を1つずつ説明していきます。
キャリアに悩むのは当たり前!キャリア・チェンジが難しい5つの理由
理由1. 従来の転職法では上手くいかない
従来の転職法では、「考えてから行動すること」を勧めています。
自己分析をして「自分がどういう性格か、どんな仕事が向いているのか、本当は何の仕事がしたいのか」を考えてから、企業に応募したり情報収集をしたり、行動をし始めます。
転職エージェントや転職に関する多くの本では、従来の転職法を紹介している場合がほとんどだと思います。
しかし、キャリア・チェンジで成功した人の過程を分析してみると、実際には「行動してから考える」という順番で、新しいキャリアを手に入れていました。
自分を見つめても新しい可能性は見つけられませんが、行動することで新しい考えが生まれます。
学校に通う、将来こういう人になりたいと思う人と定期的に会う、資格をとる、副業をするなど、このような行動を通じて、自分がそのキャリアにフィットするのかを試します。
理由2. 時間がかかる
キャリア・チェンジには「中間の時期」があり、それには数か月~数年間かかります。
中間の時期とは
・今の場所から少しずつ離れても、完全に縁を切ったわけではない
・数多くの可能性を実現できそうに思えるが、確実なものは1つもない
このように、気持ちの上で2つの自分の間にいる時期です。
期待や不安や困惑といった、様々な感情に襲われる辛い時期でもあります。
さらに、会社をやめること決めてから実際に退職するまでに平均で3年かかるとも言われています。
何かを目指したいけど目標が見つからない方は、不安でうろたえる時期を体験するのが普通です。
「中間の時期」を乗り越えることで、自分の納得がいくキャリア・チェンジにつながります。
理由3. 行動の変化をともなう
自分の頭の中で考えているだけでは、実際の変化は起こりません。
人間の本質と行動は強く結びついてるので、行動を起こすことで自分を変えることができます。
最初の一歩踏み出すのが最も大変です。しかし一歩踏み出してしまえば、そのあとは楽に進むことができます。
一歩踏み出すとき例は、このようなものがあります。
・自分の興味のある仕事に就いている人に話を聞く
・履歴書を書いて企業に応募する
・友人に仕事を紹介してもらえないか聞く
・新しい分野を勉強をする
・ボランティアをする
・趣味のコミュニティに参加する
仕事に直接結びつかなそうなことでも、新しいことに挑戦してみると、そこからキャリアの選択肢が生まれる可能性があります。
理由4. 計画通りにいかない
新しい可能性を見出すには、たくさんの選択肢を何度も見直し修正することが必要です。
そのため、キャリアチェンジを計画して実行するのはほぼ不可能です。
理由1でもご紹介したとおり、キャリアの変化は「行動してから考える」の順序で起こります。
例えば、プログラマーになることを目指したとしましょう。
まず、プログラミングを勉強してみないと自分に合っているかどうかは分かりません。
さらに、プログラミングを使って仕事をしている人の話を聞いてみたら、ミーティングやメール対応などプログラミング以外の作業をやっている時間のほうが長かった、ということもあるかもしれません。
「自分の想像と違った・・」と、がっかりするかもしれません。
しかし、プログラマーではなくても、それに近い領域で自分が興味の持てることがないか考えてみると、意外と良い選択肢が見つかったりします。
このようにキャリアの選択肢を評価するには、経験が必要で、評価基準も経験を重ねるにつれて変わっていきます。
理由5. 親しい人が変化を妨げる
親しい人間関係によって、キャリアチェンジを妨げられることがあります。
配偶者、上司、親友、両親といった親しい相手は、私たちに変わらないでほしいと思っています。
友達が急に「瞑想を習得するために、数年インドに修行に行くわ。」と言ったら、止めますよね。止めなくても、心配すると思います。
ともに時間を過ごした相手は、邪魔をするつもりはなくても、今までの関係性を続けたいと期待をしています。
そのため、相手は変化を喪失を見なすことがあります。
キャリア・チェンジを実践したほとんどの人は、親しい人から「どうかしている」と言われた経験を持っています。
そのため、キャリアの相談をするときには、自分と同じような境遇から実際にキャリアチェンジをした人にアドバイスを求めるのが良いです。
まとめ
本記事では、「ハーバード流 キャリア・チェンジ術」からキャリア・チェンジが難しい5つの理由をまとめました。
理由1. 従来の転職法では上手くいかない
理由2. 時間がかかる
理由3. 行動の変化をともなう
理由4. 計画通りにいかない
理由5. 親しい人が変化を妨げる
本記事では、こちらの書籍を参考にしました。
ハーミニアイバーラ|ハーバード流 キャリア・チェンジ術
キャリアは人それぞれなので「具体的にこれをするべき!」という方法はありませんが、キャリアを変化させた人に共通する戦略は存在します。
次の記事では、新しいキャリアを手に入れるための3つのステップをご紹介いたします。